2013/03/25
マコガレイの干物から − 四倉海岸視察 2006 晩秋 About dried dab, a kind of flatfish in Yotsukura, Fukushima
マコガレイ(Pleuronectes yokohamae)の干物を炭火であぶると皮が香ばしく、お酒も進みます。
ここは、いわきの四倉漁港です。「四倉ふれあい市民会議 http://fureai.yotukura.net/」の皆さんと
町歩きをした後で、美味しい魚をご馳走になりました。
いわきには四倉のほかいくつもの港があり、水揚げされる魚が少しずつ異なります。
海底地形の違いから行える漁の形式はかわり、棲む魚も変化します。
こうした話を聞くほどに、私は大地の生いたちや風土の成りたちが知りたくなります。
四倉ならではの広場や公園を設計するとしたら参考となるでしょうし、
魚の美味しさの理由をはじめとして 地域の特徴が丁寧に説き明かされた冊子があれば、
人びとは四倉での時間をより味わい深く過ごせるようになるとも想像できます。
私は、こんなことの一つひとつが環境デザインだと考えています。
初出: 東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 教員コラム
廣瀬俊介「マコガレイの干物から 」2006年12月4日
http://gs.tuad.ac.jp/ae/blog.php?cID=7&ID=43