2014/04/15

豊穣の入り江を抱えた美しいふるさとを思う  In thinking of the beauty of our homeland and its lagoon of fertility



2014/04/13
長面浦尾ノ崎地区の風景を読む勉強会
Session on reading the landscape of the village of Onozaki located by Nagatsura-ura lagoon

廣瀬俊介 (ランドスケイプデザイナー、東京大学空間情報科学研究センター協力研究員)
Shunsuke HIROSE (Landscape designer, Cooperative Research Fellow of the Center for Spatial Information Science at the University of Tokyo)


尾ノ崎自治会の依頼を受けて、石巻市河北総合センターにて行った講演「豊穣の入り江を抱えた美しいふるさとを思う」の全スライドを掲載します。

尾ノ崎地区他の長面浦周辺は石巻市災害危険区域指定を受け、非居住区域とされています。移転先は同地区から遠く、長面浦で牡蠣養殖業をする方々を除く人々にとっては、「ふるさと」との関係が希薄にならざるを得ない状況に置かれることになります。

それに対して、牡蠣養殖業を営むことを通じて長面浦に今後も関わる方々を中心に、ふるさとを再生し、地区を離れた方々に時々は訪ねてもらおう、そして「豊穣の入り江を抱えた美しいふるさと」を次代に受け渡そうという動きが生まれ始めています。

こうした中、「ふるさとの風景の価値」や「ふるさとをつくるということは、どのようなことなのか」など、主に自治会長からいただいた問いかけに答えるように、本講演内容を構成しました。

なお、当地でも防潮堤の嵩上げに関した議論があり、市は現況より1m高くする案と8m高くする案の二案を自治会へ提示しています。これを受けて、正式に市へ回答をする前に勉強をする機会としても、本講演は位置づけられました。

私は、水陸の境界に規模の大きな構造物を建設することによる物質循環の阻害と生物生産への影響を主に、この件については事実の説明および問題提起を行っています。


参照 / Ref 
竹内昌義「通い漁業のゆくえ—石巻市河北町長面浦の漁業再生を目指して」『建築雑誌 vol. 128, No. 1650, 2013年10月号』日本建築学会、pp. 2-3 (PDF)
http://jabs.aij.or.jp/earthquake/eq_repo_1_22.pdf






















































































 

2014/04/06

2014年日本地理学会春季学術大会発表資料「地理学を生かしたランドスケイプデザイン #2 − 福島県浪江町における住民との地生態学的調査を例として」 Geography–based landscape design #2 A case of the geoecological research with residents in Namie Town, Fukushima Prefecture



2014/03/28
日本地理学会春季学術大会発表スライド
Presentation-slides of the 2014 Spring General Meeting of the Association of Japanese Geographers

廣瀬俊介 (東北芸術工科大学大学院)
Shunsuke HIROSE (Graduate School of Tohoku University of Art  and Design)



ランドスケイプデザインは、近代都市の環境劣化への対処であった1858年からのニューヨーク市セントラルパーク整備を起源とする環境形成技術である。日本では造園と翻訳されて庭園設計術と混同されるなど、土地利用の技術として都市画や土木のように社会的認知を得ていない

それゆえ、改めてランドスケイプデザインの本義を地理学を生かして追求し、東日本大震災被災地再生に活用すべきことを、2013年秋季学大会にいて提案する。(発表要旨「はじめに」より)

追記
私は、ここに掲載した景観観察/景観判読を中心におく自分なりの環境条件調査方法が、地理学の中の「地生態学 (Geoökologie/Geoecology) 」の範疇に含まれるのではないかと考えて、上記表題を付けました。しかし、発表後の質疑応答に際しては、地生態学はより自然地理学的であり、私が重点を置いて調査を行う対象に地域環境の文化的成因を数多く加えていることから、「景観生態学 (Landschaftsökologie/Landscape ecology) 」に含まれると考えることが適当ではないかとの意見をいただきました。

今後、この点もあわせてさらに学びを深めて参ります。