2014/04/06

2014年日本地理学会春季学術大会発表資料「地理学を生かしたランドスケイプデザイン #2 − 福島県浪江町における住民との地生態学的調査を例として」 Geography–based landscape design #2 A case of the geoecological research with residents in Namie Town, Fukushima Prefecture



2014/03/28
日本地理学会春季学術大会発表スライド
Presentation-slides of the 2014 Spring General Meeting of the Association of Japanese Geographers

廣瀬俊介 (東北芸術工科大学大学院)
Shunsuke HIROSE (Graduate School of Tohoku University of Art  and Design)



ランドスケイプデザインは、近代都市の環境劣化への対処であった1858年からのニューヨーク市セントラルパーク整備を起源とする環境形成技術である。日本では造園と翻訳されて庭園設計術と混同されるなど、土地利用の技術として都市画や土木のように社会的認知を得ていない

それゆえ、改めてランドスケイプデザインの本義を地理学を生かして追求し、東日本大震災被災地再生に活用すべきことを、2013年秋季学大会にいて提案する。(発表要旨「はじめに」より)

追記
私は、ここに掲載した景観観察/景観判読を中心におく自分なりの環境条件調査方法が、地理学の中の「地生態学 (Geoökologie/Geoecology) 」の範疇に含まれるのではないかと考えて、上記表題を付けました。しかし、発表後の質疑応答に際しては、地生態学はより自然地理学的であり、私が重点を置いて調査を行う対象に地域環境の文化的成因を数多く加えていることから、「景観生態学 (Landschaftsökologie/Landscape ecology) 」に含まれると考えることが適当ではないかとの意見をいただきました。

今後、この点もあわせてさらに学びを深めて参ります。