2026年7月25日(土)、26日(日)に栃木県小山市で開催された全国オーガニック給食フォーラム in 小山の分科会7「アグロエコロジー」で、同市の生態系サービスに関した調査結果を報告しました。その内容を、各地域の自然再興の参考に公開します。
同分科会は、吉田太郎座長、松平尚也副座長を中心に、登壇者と事務局とで検討した次の趣旨に基づいて実施しました。「世界が、気候変動、生物多様性の喪失、土壌劣化、飢餓といった多重的な危機に直面する中、有機農業をベースに、森里川海のつながりと共にある、持続可能な地域のフードシステムを創造していくアグロエコロジーへの注目が集まっています。その追求は、人間が本質的に生きることに通じ、こどもたちが豊かな体験を重ねながら成長できることにも結びつくでしょう。この分科会では、日本、そして、栃木での可能性について、ともに考えていきます」。
分科会の構成としては、まず座長による趣旨説明の後、グリースマン『アグロエコロジー − 持続可能なフードシステムの生態学』(農文協、2023年) の共訳者である副座長がアグロエコロジーについて概説しました。続いて、生態系サービスと地域の風土性の調査、アグロエコロジーの実践を志向した生産と販売と交流、販売と交流と普及、給食への展開などに関した栃木県下での活動が報告され、参加者をまじえた意見交換が行われ、最後に総括がありました。
私は、生態系サービスと地域の風土性の調査に関して、「私たちの暮らしを支える自然の恵みについて: 小山市各地区の風土性調査から」と題して報告しました。以下が、その内容です。
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発表の趣意
小山市は、2025年に長期ビジョン「田園環境都市おやまビジョン」を策定しました。本発表では、市民の生活から産業までを支え、ビジョンの基盤と位置づけられる市域における自然の恵みについて説明します。
そのために、田園部と都市部の調和のとれた市域の環境をよりよくして、次代に引き継ぎます。
風土性調査のあらまし
地域の特性や成り立ちから市を11地区に分けて、調査を行いました。風土とは、地域の自然に人間が暮らしと生業を通して働きかけることでかたちづくられる、人々が生きる環境との定義を参考にしました。
自然の恵み (生態系サービス)
以上、供給、調整、生息・生育地、文化の4つの生態系サービスについて、小山市内11地区の紹介を兼ねて説明しました。
最後に、森里川海のつながりがわかる小山市内の生態系サービスの例を示して、発表を終えます。
まとめ
供給サービスは直接的に、調整、文化的サービスは間接的に、農と関係します。そして、自然と人間の間には、自然の恵みを受けて成り立つ農と食、農生態系があることがわかります。
生息・生育地サービスはこれら3つのサービスを支えますが、農地やかつての肥料林、燃料林 (平地林) などが生物多様性を支えることもあり、その意味からも農の継承は必須といえます。
持続可能なフードシステムの探求は、このように重要です。
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報告内容は、以上です。小山市各地区の風土性調査は、同市から長期ビジョン策定支援業務を委託された有限責任事業組合 風景社の一員として、私が一部を担当したものです。今回は、同フォーラム実行委員会の依頼を受けて実務者会議に参加し、この調査の成果をもとに報告資料を作成しました。

















