2016年2月25日より28日まで、東北津波被災地の復旧復興の参考として比較考察を行うため、
長崎県の五島列島における人々の土地利用、居住環境形成について調査を行いました。
九州と東北で距離は離れていますが、暖流である対馬海流が日本海を北流し、
津軽海峡を抜けて一部南流することから、
五島と三陸とでは信仰や生業 (椿油の生産など) に共通する点が見当たります。
そのため、五島列島は三陸地方とのさまざまな観点における比較考察に 向くと、
調査旅行を計画した山内明美大正大学准教授や廣重剛史目白大学講師らは考えました。
報告書は、調査に際して案内いただいた五島の方々や、同行した研究者に提出をしていましたが、
2016年8月20日、21日に開かれる前浜地区植樹祭 (気仙沼市本吉町) で、
当地の人々や、復旧復興支援を通して彼らと交流する人々に、
講演というかたちで報告をする機会をいただきました。
これに用いるスライドを、報告に先がけて公開します。
追記
20日の講演会で招待講演者である永冶克行氏 (NPOカメリア五島代表) より教えていただいたことをもとに、22日に改訂したスライドがあります。
また、21日に行われた植樹の模様を報告するスライドの追加も行いました。
参照:
廣重剛史「東日本大震災からの復興過程に関する一考察: 気仙沼市本吉町前浜地区の取り組みとその支援活動を事例として
A Study on the Recovery Process from the Great East Japan Earthquake : The Case of Maehama Area of Motoyoshi town, Kesennnuma city and its Support Activity.」
『早稲田社会科学総合研究』15(1) 、27-41頁、2014年
https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/44204/3/ShakaiKagakuSogoKenkyu_15_1_Hiroshige.pdf
椿の学びづくり推進協議会ウェブサイト (廣重目白大学講師らを中心とした前浜地区における活動)
http://tsubaki-manabi.net/
南三陸研究会Facebookページ (山内大正大学准教授が主宰。南三陸町における活動)
https://ja-jp.facebook.com/%E5%8D%97%E4%B8%89%E9%99%B8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A-811995122242592/
東北風景ノート「誇りの土地 − 前浜地区災害復旧共同現地検討 2014/12/20-21」
http://shunsukehirose.blogspot.jp/2014/12/proud-land-joint-fieldwork-for-maehama.html