2018/05/15

2017年夏の早戸温泉遊歩道 The Hayato Hot Spring Trail in the summer of 2017






福島県三島町早戸区の只見川左岸で8月30日 (水) より9月3日 (日) まで、
東北芸術工科大学の教員と学生を中心とする31人が、
2010年の開始から第8回目となる早戸温泉遊歩道環境整備実習を行いました。
私はそれに、招聘講師として参加しました。

以下その概要を記します。

なお、本編のスライド (全33点) は、三島町と同じく奥会津と呼ばれる会津地方南西部に位置する
柳津町の花ホテル滝のや http://hanahotel.jp/ にて2018年5月10日 (木) に開かれた
「小さな宿の勉強会」 での15分間の発表「早戸温泉と環境デザイン」に
2017年秋の早戸温泉遊歩道の環境整備についての短い報告を足したものです。 

この実習は、早戸地区に暮らす佐久間源一郎氏と同氏経営の佐久間建設工業株式会社、
早戸温泉つるの湯企業組合、そして早戸区の方々の運営協力を得て続けられています。
2018年の第9回目は8月28日 (火) から9月1日 (土) まで行う予定です。
作業内容の検討は、5月11日 (金) より現地にて開始したところです。

追記 (2018/05/16) 
この回、初めて他大学から参加した及川翔太さん (会津大学3年生。当時) が、
自身のブログに実習を報告する記事を投稿されています。
細やかな描写と明るく朗らかな文体の組み合せが魅力的だと思います。 
ご本人の承諾を得て、ここにリンクを張ります。

Eyes, JAPAN Blog「早戸実習に参加して」
http://www.nowhere.co.jp/blog/archives/20170905-000026.html



From 30 August to 3 September, some thirty people centered on a teacher and students of Tohoku University of Art and Design 
carried out the eighth practice for construction landscape of the Hayato Hot Spring Trail 
on the left bank of the Tadami-gawa River in Hayato district, Mishima Town, Fukushima Prefecture.
I participated it as invited lecturer.
The following is the summary of the practice.




参照/ Reference 

東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科「平成29年度学長裁量教育研究費事業 早戸温泉遊歩道整備 (施工実習) 報告書」2017年

2016年秋の早戸温泉遊歩道
The Hayato Hot Spring Trail in the autumn of 2016

http://shunsukehirose.blogspot.jp/2016/10/2016the-hayato-hot-spring-trail-in.html

2015年夏の早戸温泉遊歩道
The Hayato Hot Spring Trail in the summer of 2015

http://shunsukehirose.blogspot.jp/2015/10/2015the-hayato-hot-spring-trail-in.html
 
早戸温泉遊歩道を歩く
Stroll along the Hayato Hot Spring Trail

http://shunsukehirose.blogspot.jp/2015/01/stroll-around-hayato-spring-trail.html 







宮下地域の地質 (PDF)  https://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_07041_2004_D.pdf






近自然工法に関した参考として西日本科学技術研究所ウェブサイトより「近自然工法 = 人間活動と生物生存両立のコンセプト」ページ http://www.ule.co.jp/method01.htm を挙げる。リンク先から続く一連の記事を参照




参照: 東北風景ノート「風景資本論: 人間、社会、自然の関係を調えるデザインに関する一考察」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2017/01/landscape-as-capital-thought-on-design.html








参照: 東北風景ノート「環境と経済、そして未来」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2018/03/the-environment-economy-and-future.html

参照: 東北風景ノート「地理学を生かした地域文化振興 − 栃木県益子町 '土祭' における住民との風土研究を例として」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2015/09/geographybased-enrichment-of-regional.html

参照: 東北風景ノート「環境と経済、そして未来」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2018/03/the-environment-economy-and-future.html







































 

2018/03/26

環境と経済、そして未来 The environment, the economy and the future




 2018年3月24日、こどもの未来にYES! をつくろうネットワークは、宇都宮市のひと粒台所タノハナで初めての集まり「はじまりのツドイ − 未来につながる『今』を読み解いていこう」を催しました。私は、このネットワークの発起人の一人として、「こどもの未来にYES! をつくる」活動の根本に「自然の物質循環のなかに人間の経済循環を溶かし込むこと」、そして「人間の経済活動は生き甲斐の持てる暮らし方や働き方を探求する上にあるべきこと」への志向をすえることは有効なのではないかとの考えを発表しました。

 生き甲斐の持てる…としたのは、自然は所得として浪費するのでなく資本と見なければ人間社会は持続しないと言明した経済学者E. F. シューマッハー (Ernst Friedrich Schumacher) の著書『スモール イズ ビューティフル (Small Is Beautiful) 』(1) に、こう書かれていることに影響を受けて、です。「生産の過程が『仕事から人間らしさを奪い、仕事を単なる機械的な作業に変えてしまった』とすると、人間はいったいどうなるのだろうか。労働者は自由な存在としての地位を変えてしまうのである」。そうならないためには「生産方法や設備に人間の創造力を活かす余地」が大切とする、人間的な考え方です。「家族の次に社会の真の基礎を成すのは、仕事とそれを通じた人間関係である。その基礎が健全でなくて、どうして社会は健全でありえよう」 (2) 。そして、仕事の中身が資本としての自然を壊しつくすものでなく確かに人間と社会のためになるものであることも、働く時間を人生の一部として充実して過ごせるようにするために必要と考えられます。

 このようなことを思い考えながら、「環境と経済、そして未来」と題して発表を行いました。ここでは、当日の45分の発表時間に合わせて使わなかったものを含めて (主に灰色を背景色に用いたスライド) すべてのスライドを公開します。その内容については、今後思考を続けて深めてゆきたいと望んでいます。なお、環境と経済についての私の考え方の基本は、拙著『風景資本論(3) に示していますので、こちらもご覧ください。

1. E. F. シューマッハー『スモール イズ ビューティフル』小島慶三・酒井 懋訳、講談社、1986年
2. シューマッハー同書、46-47頁
3. 廣瀬俊介『風景資本論』朗文堂、2011年  










A・J・ホーン、C・R・ゴールドマン著『陸水学』手塚泰彦訳、京都大学学術出版会、1999年 http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=658&lang=jp




KAMAGAWA POCKET ウェブサイト: http://kamagawapocket.com/





Millennium Ecosystem Assessment 編『国連ミレニアム エコシステム評価 生態系サービスと人類の将来』横浜国立大学21世紀COE翻訳委員会責任翻訳、オーム社、2007年 https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274203800/




参照: 西條八束・奥田節夫『河川感潮域』名古屋大学出版会、1996年 http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0293-9.html



参照: 総務省|電子政府|日本国憲法 http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=321CONSTITUTION&openerCode=1

那須俊貴「環境権の論点」『調査資料; 2006-2-B シリーズ憲法の論点; 14』国立国会図書館調査及び立法考査局、2007年 (PDF) http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/document/2007/200703.pdf


E. F. シューマッハー『スモール イズ ビューティフル』小島慶三・酒井 懋訳、講談社、1986年 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061587304



宇沢弘文『社会的共通資本』岩波書店、2000年 https://www.iwanami.co.jp/book/b268515.html

参照: 東北風景ノート「第2回復興支援活動連絡会報告: 気仙沼市津谷・小泉地区災害復旧代替案 − 生態系を基盤とした防災・減災」http://shunsukehirose.blogspot.jp/2016/02/2-report-at-2nd-liaison-meeting-for.html





沖 大幹『水の未来』岩波書店、2016年 https://www.iwanami.co.jp/book/b226382.html






参照: 東北風景ノート「2016年日本地理学会春季学術大会発表資料 − 地理学を生かしたランドスケイプデザイン #5 − 岐阜県飛騨古川における盆地霧発生を環境指標とした農村環境デザイン政策を例として」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2016/03/5-geographybased-landscape-design-5.html

























参照: 東北風景ノート「早戸温泉遊歩道を歩く」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2015/01/stroll-around-hayato-spring-trail.html

参照:東北風景ノート「2016年秋の早戸温泉遊歩道」 http://shunsukehirose.blogspot.jp/2016/10/2016the-hayato-hot-spring-trail-in.html

参照: 河邑厚徳・グループ現代『エンデの遺言 − 根源からお金を問うこと』講談社、2011年 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062814195





出典: ヴェルナー・オンケン (Werner Onken)「資本主義によらない市場経済 − 基本思想、その歴史的発展および現状、関連団体・文献リスト」『自由経済』9、宮坂 英一訳、ぱる出版、1997年 (PDF) https://grsj.org/book/sfe/shihonsyuginiyoranaishijyoukeizai.pdf







参照: 徳野貞雄『農村 (ムラ) の幸せ、都会( マチ) の幸せ』NHK出版、2007年 https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000882112007.html
参照: 吉川 夏樹、 長尾 直樹、三沢 眞一「田んぼダム実施流域における洪水緩和機能の評価」『農業農村工学会論文集』7 (3) 、2009年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsidre/77/3/77_3_273/_article/-char/ja/

参照: 諸富 徹『人口減少時代の都市』中央公論新社、2018年 http://www.chuko.co.jp/shinsho/2018/02/102473.html