COVID-19感染拡大がおさまらない中、2020年から1年延期された東京オリンピック が、2021年7月23日に開会されようとしています。それに対して、私は、東日本大震災津波被災地ほかの支援にたずさわる中で2020年の東京五輪招致・開催に関係する問題を知り、反対意見を表明してきました。
抗議の一環として、以下の内容を2021/06/30付でFacebookに投稿してもいます。
https://www.facebook.com/hirose.shunsuke/posts/4161011043995972
その投稿を、東日本大震災以降この国で起きてきたことを記録するとともに、言論による抗議を続ける意味で、このブログ「東北風景ノート」にも載せておくことにします。題は、私が参加するTwitterデモで使われるハッシュタグから #東京五輪の開催中止を求めます #CancelTokyoOlympics を選んで付けました。
以下に、その記事を写します。
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開始される前はもちろん、開始されてしまってからもで言い続けましょう。このままでは、一層のCOVID-19感染増が危ぶまれます。五輪開催後の日本がどうなってしまうのか、恐ろしくてなりません。
今回の東京五輪は、東日本大震災復興による建設費高騰に拍車をかけて復興を遅らせました。それは、十分に予測されていました。だから、何より東京に五輪を招致すべきでないと考え、主にTwitterで東京での開催決定以前から反対意見を表明してきていました。
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東京五輪、6割「復興にマイナス」 被災42市町村長|2014/03/03 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASG2T4PYDG2TUNHB010.html
東日本大震災6年・復興の検証: 資材・人件費高騰|2017/2/21 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170221/ddm/001/040/128000c
安倍前首相の招致演説における虚偽に始まり、最近のCOVID-19感染拡大への対応の不備まで、これまでに東京五輪の招致、準備に関してさまざまな問題が起こされてきました。ここでは、その中の一つ、新国立競技場建設に伴う周辺再開発による問題 (都営霞ヶ丘アパートの住民への移転強制を含む) についての情報を、私が東京五輪の開催中止を求める理由を示す意味からも、共有します。
旧都営霞ヶ丘アパートの位置は、空中写真上に白い線で囲んで示しました。
「これらのアパートメントの元住民たち (多くは高齢者) は,こうした公共住宅から出ていくことを強制されているし(稲葉,2015),加えて,多くのホームレスたちが,彼らの暮らす都市公園から排除され,新たな商業建築物とホテルが,その同じ場所に建造され始めているのである」
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J-STAGE: 大城直樹 (2020) 東京オリンピック1964と2020 ― 都市 (再) 開発の様相に関するメモランダム ― . 経済地理学年報 66 (1). pp. 49-59.
https://doi.org/10.20592/jaeg.66.1_49
「オリンピックが奪う『終の住処』」
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映画「東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート」公式ウェブサイト (2021/08/13より、アップリンク吉祥寺ほかにてロードショー)
新国立競技場の余波…「都営アパート」立ち退きを迫られた住民、国に要望書を提出|2015/08/31 弁護士ドットコムニュース
https://www.bengo4.com/c_1012/c_1236/n_3616/
公費も労力も、今は五輪より防疫や、疫病の被害を健康面や経済状況に受けた人々の支援に優先して投じて欲しいと思います。
それから、友人に医師や看護師がいますし、最近友人のお子さんが希望叶って看護師になりました。そのように医療の仕事につく知人友人や、人口の多い都市部、特に五輪開催地の東京に暮らす知人友人のことが、第一に心配です。
あきらめずに声を上げ続けましょう。仮に望んだ結果が得られずとも、少なくとも大人がすべきことを子供たちにして見せましょう。そして、東京都議選と衆院選で、投票に行くだけではなくて、有権者が鍛えれば理不尽でない政治が行えるように育っていきそうな候補者を当選させましょう。
追記
私は、東京五輪の招致と開催に反対してきましたが、2014年東京都知事選に際して宇都宮健児候補の街頭演説会が2月2日に渋谷駅ハチ公前広場で開かれた際、2013年9月に東京での開催が決定していた五輪に備えた東京のデザインはどう考えるべきかとスタッフの方から問われ、仮にそれを積極的に生かす立場にあるならばこう考えますとその会でスピーチを行っていました。
それを翌2月3日に連続ツイートしていましたので、参考までに紹介します。
2/2の宇都宮候補街頭演説会での私のスピーチ概要を連続投稿。五輪に備えたこれからの東京のデザインは? と問われ、関東大震災復興に際し改善が図られた都市基盤の脆弱性が、前回東京五輪開催に合わせた突貫工事で再び問題化され、石原都政以降防災予算が減らされ、まず災害防備を基本にと (続)
https://twitter.com/Shun_Hirose/status/430334911413624832
https://twitter.com/Shun_Hirose/status/430335198102704128
https://twitter.com/Shun_Hirose/status/430335449723195393
https://twitter.com/Shun_Hirose/status/430337293379829760
しかし、同候補の当選は成らず、五輪の準備は、上記した通り東京のジェントリフィケイションに拍車をかけ、また、街路樹や公園樹をむしろ伐採、剪定しながら行われました。
なお、COVID-19の経験を経た東京やその他の大都市の今後にとって、以下の記事に書かれる「都市における緑化が微生物の多様性を回復させ、人間の健康に寄与する可能性がある」ことを、上の一連のツイートの内容に重ねて考えることが肝要となるとも、私は考えています。
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ポストコロナの暮らしは「微生物と共生を」 顕微鏡の世界の可能性|2020/05/31 Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/34784/1/1/1
https://twitter.com/Shun_Hirose/status/430334911413624832?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E430334911413624832%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fpublish.twitter.com%2F%3Fquery%3Dhttps3A2F2Ftwitter.com2FShun_Hirose2Fstatus2F430334911413624832widget%3DTweet
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