2019/03/23

川と人間の関係を通して風土と生活世界の形成を考える A consideration on formation of milieu and ‘lifeworld’ (Lebenswelt) thorough relationship between people and rivers



2019/03/19
いい川づくり研修会・中部地方 発表スライド
Presentation-slides of the research meeting for disaster recovery efforts and nature oriented river works in the Chubu region
 

吉村伸一先生 (株式会社吉村伸一流域計画室) より推薦を受けて、
いい川づくり研修会・中部地方「災害復旧と多自然川づくり」で
「川と人間の関係を通して風土と生活世界の形成を考える」と題して講座を担当しました。

その内容は、次のように構成しました

1. はじめに − 講座の目的
2. 川辺の風景に目を凝らす − 右支夏井川を例に
3. 風土と生活世界
4. 風土形成の一環となる河川計画の前提
5. 問題提起 − 川をより広く見る視点を持つこと

これは、河川計画へ改正河川法にある通り
沿川の生活者の声を反映させるための実践例の提示をとの主催者 (特定非営利法人全国水環境交流会) の意向と、
河川を河川だけで見ずより広い空間範囲からとらえる考え方と方法の説明をとの
吉村先生の意向に合わせて応えようと作成したものです。
なお、研修会の全体は、国土交通省「美しい山河を守る災害復旧基本方針」 のよりよい運用を主題として企画されていました。

これも、同様の課題をお持ちの方々のご参考にしていただければと考えて、公開いたします。 
また、当日の配布冊子に収録された論考のレジュメが下記ウェブサイトよりダウンロードできるようにしています。

researchmap 廣瀬俊介|資料公開
https://researchmap.jp/mu0zo7moy-2148896/#_2148896

追記

右支夏井川で30年に渡り河川管理と地域振興に力を尽してこられた高橋宗彦氏、
同河川の計画作成に際して協働した岸田明義氏、山本嘉昭氏、
および伊達市・諏訪野団地の雨水貯留浸透施設設計を手がけられた高萩幸一氏へ 
本発表内容の作成に関して謝意を表します。
ありがとうございました
。 


参考文献/ References

廣重剛史『意味としての自然』晃洋書房、2018年、206頁
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b352905.html
ステファン・コイファー、アントニー・チェメロ『現象学入門』田中彰吾、宮原克典訳、勁草書房、2018年、312頁
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b371301.html
ヤーコプ・フォン・ユクスキュル、ゲオルク・クリサート『生物から見た世界』日高敏隆、羽田節子訳、岩波書店、2005年、170頁

https://www.iwanami.co.jp/book/b247066.html