2020年11月14日(土) 、益子町主催、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク共催による企画「ましこのひとと地域とつながる旅」のなかの「ましこの夜学 − 益子の風景と暮らしを考える」に協力しました。
この企画は、地域への来訪者と地域の生活者が交流し、関係を深めるきっかけをつくるものです。昨年も催され、今年は昨年行われた民有の竹林と耕作放棄地 (水田跡) を再生利用しようという活動を継続する内容として実施されました。
この活動は「道祖土 (さやど) 里山秘密基地計画」と名づけられ、「ましこの夜学」は旅の参加者に里地里山とは何かや里地里山を再び利用・管理する意義を伝える機会として開かれました。
同計画は、ご実家の傍らに竹林と水田跡がある大塚康宏さんが主宰します。そして、益子町に拠点を持ち「里山ランドスケープデザイナー」を名乗られる伊藤奈菜さん (bio-landscape 代表) が、昨年の旅への参加後に計画に対して提案をし、以来大塚さんと共に中心的役割を担っています。
また、益子町に事務局を置く若者主体の環境保全団体、NPO法人トチギ環境未来基地の方々が、彼らや時々計画対象地の草刈りなどに参加する私たち地元の周辺メンバーをサポートしてくれています。
夜学は、伊藤さんを講師として開かれました。私は、彼女の依頼を受けてそこへ招聘され、益子の風景、そして地域の自然物を使ったデザインの意義と実際について15分ずつ話しました。
それらに関したスライドを第一に「ましこのひとと地域とつながる旅」に参加された方々がいつでも見返せるように、公開します。当日は、非常に熱心にお聞きいただけてこちらも気持ち好くお話できました。ありがとうございました。
その他、道祖土里山秘密基地計画の参考情報としても公開します。
前半の「益子風景案内」は、益子町を対象とした研究会での発表をもとにした一つ前の記事「風土研究試論」の後編としてご覧いただければ、とも思います。
後半の「地域の自然物を使ったデザイン」は、関連するテーマをより広域的に、広範に扱った「生態学的環境デザインと防災・減災」とあわせてご覧いただくのがよいかもしれません。