2014/08/30

益子の風景を通して風土を読む Reading the landscape to understand about the culture of Mashiko



「益子の風景を通して風土を読む」『土祭読本 − わたしたちの、風と土』益子町、2014年、2-16頁
Reading the landscape to understand about the culture of Mashiko, "Hijisai" (life which is based on learning from the Earth festival) Reader, Mashiko Town, 2014, pp. 2-16. 

廣瀬俊介 (東京大学空間情報科学研究センター 協力研究員)
Shunsuke HIROSE (Cooperative Research Fellow of the Center for Spatial Information Science at the University of Tokyo)


八溝山地西縁の南部に位置する益子町へ、今年の初夏から通うようになりました。3年に1度催される「土祭」第3回を来秋に控え、それを手伝うためです。

私は「土祭」を、「益子に暮らす豊かさに感謝し、さらに豊かな益子の将来について探究する生活祭」と、解釈しています。人びとがとらわれがちな既成概念を外して事物の本質が見えるようにすべく、現代アートを組み入れていますが、表現行為そのものに光を当てるアートフェスとは異なります。

「土祭」の開催目的が果たされるようにと、私には益子の風土の成り立ちを解き明かす作業が託されました。その中間成果を、土祭事務局の許可を得てここにご紹介します。

本投稿の構成としては、前半に成果を報告するスライドを載せ、後半に『土祭読本』寄稿の頁画像を掲載しました。同誌の造本設計は sprout によります。

なお、2014年10月中旬以降、ご希望される益子町民の方々と「益子の風土と風景を読み解く町歩き勉強会 (仮称) 」を来年の初夏までに数回行いながら、風土研究 (または景観生態学的研究) を進めて、「土祭」の諸プログラムに反映いただくことになります。

「土祭」は、2015年9月13日 (日) 新月より28日 (月) 満月まで催されます。前年にあたる今年2014年10月4日 (土) には「前・土祭」が開かれます。当地の風景ともどもご覧いただきたけましたら幸いです。


土祭ウェブサイト
http://hijisai.jp/main/


sprout
http://sproutrunk.com/