2017/09/29
日本地理学会秋季学術大会発表スライド
Presentation-slides of the 2017 Autumn General Meeting of the Association of Japanese Geographers
2016年4月から2017年3月にかけて、私は、
青森県立美術館による「縄文に想像の原点をたずね、
青森にねざした新たなアートを探求していく企画シリーズ
『青森 EARTH』のアウトリーチ (地域連携) プロジェクト」に、
招聘アーティストとして参加しました 。
同美術館の奥脇嵩大学芸員は、
生活者が主体となって風土的な環境形成に参加できるような
道すじが示せないかということを構想していました。
それは、当初「やわらかい都市計画」のように…と表現されていました。
そして、当地の方々が呼ぶ「三内地域」の環境条件調査を行い、
その過程を公開し、また協働をしながら生活者へ地域の観察方法を提示することと、
当地の風土的個性に則した地域環境再形成提案を作成することが私に求められ、
2017年3月に成果発表展示を同美術館で行いました。
この地理学的な地域文化振興とも目せる地域的アートプロジェクトに関して、
2017年日本地理学会秋季学術大会で奥脇学芸員と共同発表しました。
当日の発表スライドに補足分 (引用・参考文献に関する) を加えて、
本ブログ上で公開します。
追記
美術大学を卒業している私にとって、
美術館という場所へ自らの「制作」のために通った昨年は、
言ってみれば「魔法の夏」のようでした。
小説『ハックルベリー・フィンの冒険』で、
主人公たちがミシシッピ川を筏で下り始めたシーンをよく思い出しました。
そのような時間を私と共に過ごしてくださった三内地域と青森の皆様、
当地出身で子供の頃に実家近くの川で夏の夜に蛙の声を聴いた思い出を現地で話してくれた
友人の櫛引素夫氏、
奥脇嵩大学芸員をはじめとする青森県立美術館関係者の皆様にお礼申し上げます。
それからきわめて個人的なことになりますが、
3月の成果発表展示以来お目にかかれず、先月に急逝を知らされた年長の友人、
田崎はじめ氏への追悼の意を表します。
「土祭2015」で担当した「益子の風土・風景を読み解くプロジェクト」を通じて
私の仕事をお知りいただいてから、
私の絵やデザインの成果をよく見てくださり、励ましていただいてきました。
ありがとうございました。
どうぞ安らかに…。
青森県立美術館|青森 EARTH アウトリーチ/ Aomori Museum of Art | Aomori Earth Outreach:
http://www.aomori-museum.jp/ja/schedule/info/project/848
(関連記事/ Related article) 青森 EARTH アウトリーチ: 立ち上がる風景 第1報/
Aomori Earth Outreach: Rising Landscapes − new documentary for ‘atopic site’ Report 1
http://shunsukehirose.blogspot.jp/2016/08/earth-1aomori-earth-outreach-rising.html
発表要旨ダウンロードURL:
http://researchmap.jp/read0199902