2014/05/18

早戸に学ぶ 風土形成論—遊歩道整備事業への参加を通して  Learning about environmental design from Hayato District An essay on formation of milieu — through participation in the Hayato Hot Spring Trail landscape improvement project since 2010




2014/05/16
東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科+廣瀬俊介 寄付講演会
Department of Architecture and Environmental Design at Tohoku University of Art and Design with Shunsuke Hirose's Endowed lecture

廣瀬俊介 (環境デザイナー、東京大学空間情報科学研究センター協力研究員)
Shunsuke Hirose (Environmental Designer, Cooperative Research Fellow of the Center for Spatial Information Science at the University of Tokyo)


講演会風景 (五十嵐信一氏撮影)






























 2014年3月22日に東北芸術工科大学で行った特別講演「風土形成論」においては、福島県大沼郡三島町早戸での4ヶ年にわたる「早戸温泉遊歩道」整備への参加から、環境のデザインの本質について学び得たことを中心に、その内容を構成していました。

東北風景ノート「風土形成論 第1部 - 論文」 Tohoku Landscape Notes "An essay on formation of milieu Part 1 - discourse"
http://shunsukehirose.blogspot.jp/2014/04/1-essay-on-formation-of-milieu-part-1.html

 それを、教育と研究の機会を提供し、また同大学建築・環境デザイン学科学生を主とする各会の参加者を地域のよき人間関係の中へ受け入れてくださってきた早戸区に暮らされる方々、働かれる方々へお礼の言葉とともにお伝えすべく、同学科と私は寄付講演会を企画、実施いたしました。

 講演のスライド構成は3/22特別講演とあまり変えていません。しかし、論旨と言葉遣いは「環境デザイン」をご存じない方々に向けて (しかし、実は生活と生業を通して本質的な環境デザインを実践し、そのことをもって私たち遊歩道整備参加者にさまざまに教えてくださってきた方々でもあり、それに気づいていただけるようにも…) 変更してあります。ここにそのスライド全点を載せます。

 先の記事「風土形成論」における論旨と言葉遣いをやや難しいとお感じになられていた読者の方には、ぜひこちらの記事をお読みいただきたく思います。なお、当日の講演を収録した動画が下記URLにてご覧いただけます。

 おわりに、 講演会場の提供、機材の用意、区民の方々の送迎、動画撮影と配信などにご協力をくださいました、同区、佐久間建設工業株式会社の皆様へお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

追記
 同区にお住まいの高枝佳男氏より、本講演を聴いてのご感想として「ここに暮らす方々との関係も、私は "環境" ととらえています。ぜひ、"風土" 、"環境" に "人間" 、"人間関係" を含めてご研究を発展ください。」とお伝えいただきました。地区、地域に暮らす方々の信仰や慣習、気質などを集団的に見るばかりでなく、一人ひとりの人格がありそれぞれに結ばれる関係があってその時々の人間関係があり、それが地区、地域の「心的」環境になる…といったことを明確に認識する必要があるとのご指摘であったと、私は解釈をしております。感謝いたします。


廣瀬俊介講演「早戸に学ぶ - 遊歩道整備事業への参加を通して」2014/05/16 於つるのIORI (三島町早戸湯ノ平)
http://www.ustream.tv/recorded/47617772